SESエンジニアの単価相場【2026年版】17万件の実データで見る分布
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- Qasica 編集部
SESエンジニアの単価が「だいたいいくらなのか」は、調べても書き手の体感や 数十件のアンケートに基づくものがほとんどです。この記事では、Qasica に 蓄積された 170,621 件 の要員データから実際の単価分布を集計しました。
結論|中央値は68万円
月額単価の中央値は 68万円。上下 25% を切り落とした中心の半分は56万〜80万円 に収まります。
| 指標 | 金額 | 意味 |
|---|---|---|
| 第1四分位(25%) | 56万円 | 4人に1人はこれ以下 |
| 中央値(50%) | 68万円 | ちょうど真ん中 |
| 第3四分位(75%) | 80万円 | 4人に1人はこれ以上 |
| 上位10% | 95万円 | 10人に1人はこれ以上 |
集計の前提とデータの出どころ
Qasica は SES 営業向けのツールで、メールや LINE で届く要員情報を自動でデータベース化しています。 その蓄積から、以下の条件で集計しました。
- 対象:削除済みを除く要員レコードのうち、月額単価が 20万〜200万円の範囲にあるもの
- 件数:170,621 件
- 単価の取り方:下限単価があればそれを、なければ上限単価を採用
- 集計日:2026年9月19日
外れ値を落とすため 20万円未満と200万円超は除外しています。除外された件数は 全体の 1% 未満です。アンケートではなく、日々の営業のなかで実際にやり取りされた 要員情報が母集団である点が、他の相場情報との違いです。
全体の分布
最も多いのは60万円台で、全体の23%を占めます。50万〜80万円の3つの帯で全体の60% です。
| 単価帯 | 件数 | 割合 | 分布 |
|---|---|---|---|
| 20万円台 | 337 | 0.2% | |
| 30万円台 | 2,726 | 1.6% | |
| 40万円台 | 16,139 | 9.5% | |
| 50万円台 | 28,520 | 16.7% | |
| 60万円台 | 39,220 | 23.0% | |
| 70万円台 | 34,366 | 20.1% | |
| 80万円台 | 21,611 | 12.7% | |
| 90万円台 | 11,675 | 6.8% | |
| 100万円台 | 5,671 | 3.3% | |
| 110万円台 | 4,106 | 2.4% | |
| 120万円以上 | 6,250 | 3.7% |
経験年数別の単価
経験年数が分かる 140,226 件で見ると、単価は経験年数にきれいに連動します。 ただし伸びは一定ではありません。
| 経験年数 | 件数 | 25% | 中央値 | 75% |
|---|---|---|---|---|
| 1年未満 | 1,357 | 35万 | 42万 | 58万 |
| 1〜3年 | 15,406 | 45万 | 50万 | 60万 |
| 3〜5年 | 21,155 | 50万 | 60万 | 66万 |
| 5〜10年 | 39,866 | 60万 | 68万 | 78万 |
| 10年以上 | 62,442 | 65万 | 75万 | 90万 |
中央値の伸びは 1〜3年から3〜5年で +10万円、3〜5年から5〜10年で +8万円、 5〜10年から10年以上では +7万円と、だんだん鈍ります。一方で第3四分位は 66万 → 78万 → 90万と開き続けます。つまり経験年数が増えるほど、同じ年数でも 単価の差が大きくなるということです。10年以上の層は、中央値付近に留まる人と 90万円を超える人に分かれます。
地域別の単価
関東が全体の 77% を占めるため、全体の中央値は関東の相場にほぼ引きずられます。
| 地域 | 件数 | 中央値 |
|---|---|---|
| 関東 | 130,994 | 70万円 |
| 関西 | 18,607 | 63万円 |
| 九州 | 6,601 | 65万円 |
| 中部 | 6,070 | 65万円 |
| 北海道 | 2,094 | 70万円 |
| 東北 | 1,344 | 60万円 |
| 中国 | 1,226 | 55.5万円 |
| 四国 | 573 | 65万円 |
関東と関西で 7万円の差があります。北海道が関東と並んでいますが、件数が 2,094 件と 少なく、リモート前提の案件が混ざっている可能性があります。件数が 1,000 件台の 地域は参考値として見てください。
この数字の使い方
相場表は「平均いくらか」より、目の前の1件が相場のどこにいるかを 見るために使うほうが実用的です。
- 要員を提案するとき:経験年数の行を見て、提示単価が25%〜75%の どこに入るかを確認する。第3四分位を超えるなら、超える理由を提案書に書く必要があります
- 案件の単価を評価するとき:要求スキルに対して提示単価が第1四分位を 下回るなら、応募が集まりにくい水準です
- 単価交渉のとき:10年以上の層は25%と75%で25万円開きます。 「経験10年だからいくら」ではなく、何ができるかで決まる幅のほうが大きい、というのが データから言えることです
この数字で分からないこと
誠実に書いておくと、この集計には次の限界があります。
- 商流の深さを考慮していません。同じ人でも、元請けに近いほど単価は上がります。 ここでの単価は、Qasica に情報が届いた時点での提示額です
- 職種・技術スタック別に割っていません。インフラと Web アプリ開発では 分布が違うはずですが、今回は経験年数と地域のみで集計しました
- 成約単価ではありません。提示されている単価であり、実際に契約に 至った金額とは異なります
- 地域が未記入のレコードは地域別集計から外れています
職種別の集計は次回の更新で追加する予定です。更新した場合はこの記事の更新日を変えます。
単価の分布を自社のデータで見る
この記事の数字は Qasica に集まった要員データから集計しています。Qasica は、 メールや LINE で届く案件・要員の情報を自動でデータベース化し、案件と要員の マッチングを提案する SES 営業向けのツールです。 自社に届いている情報でも同じような集計ができます。