工程と役割で単価はどう変わるか|上流10万円、役割30万円の差
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- 執筆
- Qasica 編集部
「上流に行けば単価が上がる」はよく言われますが、実際にいくら上がるのかは あまり語られません。案件データを工程別・役割別に集計したところ、工程の差より役割の差のほうが 3 倍大きいという結果になりました。
結論|役割の差のほうが大きい
| 軸 | 最も高い | 最も低い | 差 |
|---|---|---|---|
| 工程 | 要件定義 80万 | 開発・テスト・運用保守 70万 | 10万円 |
| 役割 | コンサル 95万 | テスター 65万 | 30万円 |
単価を上げたいなら、担当工程を上流に寄せるより役割を変えるほうが効きます。
工程別の単価
| 工程 | 案件数 | 中央値 | 水準 |
|---|---|---|---|
| 要件定義 | 45,228 | 80万 | |
| 基本設計 | 80,481 | 75万 | |
| テスト | 78,310 | 70万 | |
| 詳細設計 | 80,217 | 70万 | |
| 運用保守 | 72,265 | 70万 | |
| 開発 | 101,931 | 70万 |
要件定義だけが 80 万円で頭ひとつ抜けており、基本設計から下はほぼ横並びです。 「設計から入れば単価が上がる」という感覚は、基本設計の 75 万円までは当たりますが、 詳細設計まで下りると開発と変わりません。
案件数を見ると、開発 101,931 件に対し要件定義は 45,228 件と半分以下です。上流の案件は単価が高いぶん、数が少ないということでもあります。
役割別の単価
| 役割 | 案件数 | 中央値 | 水準 |
|---|---|---|---|
| コンサル | 6,627 | 95万 | |
| アーキテクト | 3,525 | 90万 | |
| PM | 11,104 | 90万 | |
| PL | 3,384 | 85万 | |
| PMO | 15,249 | 80万 | |
| リーダー | 13,403 | 80万 | |
| サブリーダー | 2,029 | 72万 | |
| SE | 95,114 | 70万 | |
| PG | 50,112 | 70万 | |
| テスター | 3,264 | 65万 |
コンサル 95 万・アーキテクト 90 万・PM 90 万が上位。SE と PG はどちらも 70 万円で同じです。 肩書きが SE でも PG でも、単価の水準は変わらないという結果になっています。
注目すべきは PMO が 80 万円、案件数 15,249 件という点です。 PM(11,104 件・90 万)より案件数が多く、リーダー(80 万)と同水準。 SE から一段上がる現実的な経路として、案件の数が揃っています。
なぜ役割の差が大きいのか
- 工程は分担されるが、役割は代替しにくい — 開発工程は人数を増やせますが、PM は増やしても意味がありません
- 役割には責任範囲が紐づく — 成果物ではなく、進行やアーキテクチャの決定に責任を持つぶん単価が上がります
- 工程は案件の性質で決まり、個人が選びにくい — 役割のほうが、経験を積んで移れる余地があります
この数字の使い方
営業の立場から
要員のスキルシートにリーダー・PMO の経験が書かれているのに、 SE として提案していないかを確認する価値があります。 同じ人でも役割の書き方で 10 万円変わります。
エンジニアの立場から
単価を上げる順路として、SE(70万)→ PMO・リーダー(80万)→ PM(90万)が案件数の裏付けがある経路です。技術を増やすより効きます (技術別の単価では最大でも 90 万円で、 差は 30 万円)。
集計日 2026年9月21日/単価 20〜200 万円の案件に限定。上限単価があればそれを採用。この数字で分からないこと:1 案件に複数の工程・役割が紐づくため、 単価はその工程・役割を含む案件の単価であり、その要素単独の価値ではありません。 経験年数の影響も分離していません。提示単価であり本人の給与でもありません。
この記事について
Qasica は案件・要員の情報を自動でデータベース化する SES 営業向けのツールです。
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