単価・市場動向

技術スタック別のSES単価|案件が多い技術ほど単価が高いわけではない

#実データ#単価#スキル
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執筆
Qasica 編集部

「どの技術を身につければ単価が上がるか」は、案件数のランキングでは答えが出ません。 案件データから技術ごとの単価中央値を集計したところ、 案件数と単価はむしろ逆向きでした。

結論|量と価格は別

技術案件数単価中央値
Java12,00570万円
Go1,15290万円
Terraform94990万円
COBOL1,49860万円

案件数が最も多い Java の単価中央値は 70 万円で、全体の中央値(68万円)とほぼ同じです。 一方、案件数が Java の 10 分の 1 以下の Go と Terraform は 90 万円。仕事の見つけやすさと、単価の高さは別の指標だということが数字に出ています。

技術別の単価中央値

技術案件数中央値水準
Go1,15290
Terraform94990
GCP1,04285
PMO1,07182
TypeScript4,55180
Docker1,40480
Next.js1,34280
Azure1,76678
React3,59175
Vue1,56475
AWS7,39375
Python5,77075
Kotlin82275
MySQL2,12975
Node.js1,38575
Java12,00570
JavaScript4,70770
PHP2,91070
Oracle3,20070
Spring Boot2,97070
PostgreSQL2,35670
Laravel1,18070
SQL Server1,35870
Git2,15068
SQL6,55765
Linux4,84065
C#3,57865
Windows2,60065
C++1,97665
C1,70463
VB.NET1,47662
HTML2,32260
CSS2,00260
COBOL1,49860

80 万円以上の帯には Go・Terraform・GCP・TypeScript・Docker・Next.js・Azure が並びます。 クラウド基盤とモダンなフロントエンドです。

60 万円台には COBOL・CSS・HTML・VB.NET・C。 レガシー系と、単体では差別化にならない基礎スキルが混在しています。

Javaは案件最多でも単価は中位

別の記事で集計した需給比では、 Java は要員÷案件が 4.2 倍で最も需給が締まっていました。 それなのに単価は中位です。読み方はいくつかあります。

  • 母数が大きいため、締まっていても代替要員の絶対数は多い — 4.2 倍でも要員は 66,967 人います
  • 業務システムの標準技術で、単価水準が市場で固定化している — 発注側に相場観があり、大きく外れた金額が出にくい
  • Go や Terraform は案件が少ないぶん、出せる要員も少なく価格が上がる

どれが主因かはこのデータだけでは決められません。ただ、「案件が多い技術 = 稼げる技術」ではないことは確かです。

集計方法と限界

  • 対象:削除済みを除く案件のうち、単価が 20〜200 万円の範囲にあるもの
  • 単価:上限単価があればそれを、なければ下限単価を採用
  • 技術:案件の「必須スキル」に出現したもの。案件数 800 件以上のみ掲載
  • 集計日:2026年9月21日

この数字で分からないこと。1 つの案件に複数の技術が紐づくため、単価は「その技術を含む案件の単価」であって、 その技術だけの価値ではありません。Go の 90 万円は、 Go を使う案件が総じて上流・小規模精鋭であることを反映している可能性があります。 経験年数の影響も分離していません。 提示単価であり、エンジニア本人の給与でもありません。

この数字の使い方

営業の立場から

80 万円以上の帯の技術を持つ要員は、単価を落とさずに提案できる案件の幅が広いはずです。 逆に 60 万円台の技術しか書かれていない要員は、 スキルシートに書かれていない経験がないかを確認する価値があります。

エンジニアの立場から

単価を上げたいなら、案件数の多い技術を追うより80 万円帯の技術を 1 つ加えるほうが効きます。 ただし技術より役割のほうが差が大きいという結果も出ています(役割の差は最大 30 万円)。

この記事について

Qasica は案件・要員の情報を自動でデータベース化する SES 営業向けのツールです。 自社に届いている案件でも同じ集計ができます。

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