単価・市場動向

技術スタック別のSES単価|案件が多い技術ほど単価が高いわけではない

#実データ#単価#スキル
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執筆
Qasica 編集部
目次(5節)
  1. 01結論|量と価格は別
  2. 02技術別の単価中央値
  3. 03Javaは案件最多でも単価は中位
  4. 04集計方法と限界
  5. 05この数字の使い方

「どの技術を身につければ単価が上がるか」は、案件数のランキングでは答えが出ません。 案件データから技術ごとの単価中央値を集計したところ、 案件数と単価はむしろ逆向きでした。

結論|量と価格は別

技術案件数単価中央値
Java12,00570万円
Go1,15290万円
Terraform94990万円
COBOL1,49860万円

案件数が最も多い Java の単価中央値は 70 万円で、全体の中央値(68万円)とほぼ同じです。 一方、案件数が Java の 10 分の 1 以下の Go と Terraform は 90 万円。仕事の見つけやすさと、単価の高さは別の指標だということが数字に出ています。

技術別の単価中央値

技術案件数中央値水準
Go1,15290万
Terraform94990万
GCP1,04285万
PMO1,07182万
TypeScript4,55180万
Docker1,40480万
Next.js1,34280万
Azure1,76678万
React3,59175万
Vue1,56475万
AWS7,39375万
Python5,77075万
Kotlin82275万
MySQL2,12975万
Node.js1,38575万
Java12,00570万
JavaScript4,70770万
PHP2,91070万
Oracle3,20070万
Spring Boot2,97070万
PostgreSQL2,35670万
Laravel1,18070万
SQL Server1,35870万
Git2,15068万
SQL6,55765万
Linux4,84065万
C#3,57865万
Windows2,60065万
C++1,97665万
C1,70463万
VB.NET1,47662万
HTML2,32260万
CSS2,00260万
COBOL1,49860万

80 万円以上の帯には Go・Terraform・GCP・TypeScript・Docker・Next.js・Azure が並びます。 クラウド基盤とモダンなフロントエンドです。

60 万円台には COBOL・CSS・HTML・VB.NET・C。 レガシー系と、単体では差別化にならない基礎スキルが混在しています。

Javaは案件最多でも単価は中位

別の記事で集計した需給比では、 Java は要員÷案件が 4.2 倍で最も需給が締まっていました。 それなのに単価は中位です。読み方はいくつかあります。

  • 母数が大きいため、締まっていても代替要員の絶対数は多い — 4.2 倍でも要員は 66,967 人います
  • 業務システムの標準技術で、単価水準が市場で固定化している — 発注側に相場観があり、大きく外れた金額が出にくい
  • Go や Terraform は案件が少ないぶん、出せる要員も少なく価格が上がる

どれが主因かはこのデータだけでは決められません。ただ、「案件が多い技術 = 稼げる技術」ではないことは確かです。

集計方法と限界

  • 対象:削除済みを除く案件のうち、単価が 20〜200 万円の範囲にあるもの
  • 単価:上限単価があればそれを、なければ下限単価を採用
  • 技術:案件の「必須スキル」に出現したもの。案件数 800 件以上のみ掲載
  • 集計日:2026年9月19日

この数字で分からないこと。1 つの案件に複数の技術が紐づくため、単価は「その技術を含む案件の単価」であって、 その技術だけの価値ではありません。Go の 90 万円は、 Go を使う案件が総じて上流・小規模精鋭であることを反映している可能性があります。 経験年数の影響も分離していません。 提示単価であり、エンジニア本人の給与でもありません。

この数字の使い方

営業の立場から

80 万円以上の帯の技術を持つ要員は、単価を落とさずに提案できる案件の幅が広いはずです。 逆に 60 万円台の技術しか書かれていない要員は、 スキルシートに書かれていない経験がないかを確認する価値があります。

エンジニアの立場から

単価を上げたいなら、案件数の多い技術を追うより80 万円帯の技術を 1 つ加えるほうが効きます。 ただし技術より役割のほうが差が大きいという結果も出ています(役割の差は最大 30 万円)。

参考にした公的統計・法令

本文の数字のうち、公的統計と比較できるものは下記を参照しています。 リンク先はいずれも発行元の原典です。

  1. 厚生労働省「令和6年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」2026年3月31日
    • 派遣料金(8時間換算)の平均 26,257円(前年度比 +3.6%)
    • 派遣労働者の賃金(8時間換算)の平均 16,735円(+3.4%)
    • 年間売上高 9兆9,005億円 / 派遣労働者 約220万人

    全業種の派遣が対象。SES に多い準委任契約は含まれない

  2. 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査(産業別にみた賃金)」2026年3月24日
    • 情報通信業の賃金 40.6万円(男女計・年齢計、前年比 +3.8%)
    • 同 平均年齢 40.2歳 / 平均勤続 12.3年

    所定内給与額。本人の給与であり、取引上の単価ではない

この記事について

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