SES案件のスキル需給ランキング|19万件の案件と17万件の要員を突き合わせる
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- 執筆
- Qasica 編集部
「どの技術の需要が高いか」はよく語られますが、たいていは案件側の件数だけを見ています。 しかし営業の実感に近いのは「案件に対して要員が足りているか」のほうです。 Qasica に蓄積された案件 195,216 件と要員 174,774 件を突き合わせて、需給比で並べました。
結論|Javaが最も需給が締まっている
要員数 ÷ 案件数(小さいほど要員が足りない)で並べると、Java が 4.2 倍で最も締まっています。 一方、MySQL は 23.4 倍、Windows は 17.6 倍と、要員側の登録が圧倒的に多い状態です。
集計方法と、この指標の限界
- 案件側:案件の「必須スキル」に出現した回数
- 要員側:要員の「スキル」に出現した回数
- 対象:削除済みを除く全件(案件 195,216 件 / 要員 174,774 件)
- 集計日:2026年9月21日
この数字で注意してほしいこと。案件の必須スキルは数個に絞って書かれるのに対し、要員のスキルは経歴上の技術をすべて列挙するため、 要員側の件数は構造的に多く出ます。倍率の絶対値には意味がなく、 スキル間の相対的な順位を見るための指標だと考えてください。 また、表記ゆれ(JS と JavaScript など)は統合していません。
需給比ランキング
上にあるほど「案件の数に対して要員が少ない」スキルです。
| スキル | 案件 | 要員 | 要員÷案件 |
|---|---|---|---|
| 1. Java | 15,969 | 66,967 | 4.2倍 |
| 2. SQL | 8,418 | 44,635 | 5.3倍 |
| 3. Python | 7,472 | 42,668 | 5.7倍 |
| 4. TypeScript | 5,570 | 33,975 | 6.1倍 |
| 5. React | 4,620 | 28,522 | 6.2倍 |
| 6. Spring Boot | 3,506 | 21,791 | 6.2倍 |
| 7. C# | 4,756 | 29,600 | 6.2倍 |
| 8. AWS | 8,787 | 56,309 | 6.4倍 |
| 9. Linux | 5,847 | 55,511 | 9.5倍 |
| 10. PHP | 3,965 | 43,183 | 10.9倍 |
| 11. Vue | 1,876 | 20,902 | 11.1倍 |
| 12. JavaScript | 6,312 | 71,955 | 11.4倍 |
| 13. Oracle | 4,179 | 47,779 | 11.4倍 |
| 14. HTML | 2,769 | 46,599 | 16.8倍 |
| 15. Windows | 2,856 | 50,135 | 17.6倍 |
| 16. CSS | 2,264 | 39,882 | 17.6倍 |
| 17. MySQL | 2,332 | 54,507 | 23.4倍 |
上位(需給が締まっている)に Java・SQL・Python・TypeScript・C#・Spring Boot が並びます。 業務システム寄りの技術です。
下位(要員が余っている)は MySQL・Windows・HTML・CSS・JavaScript で、 これらはほぼ全員が書けるため要員側で自動的に登録される性質のスキルです。 「持っている人が多い」というより「わざわざ書かない人がいない」と読むほうが実態に近いです。
案件側で多いスキル
| 順位 | スキル | 案件件数 |
|---|---|---|
| 1 | Java | 15,969 |
| 2 | AWS | 8,787 |
| 3 | SQL | 8,418 |
| 4 | Python | 7,472 |
| 5 | JavaScript | 6,312 |
| 6 | Linux | 5,847 |
| 7 | TypeScript | 5,570 |
| 8 | C# | 4,756 |
| 9 | React | 4,620 |
| 10 | Oracle | 4,179 |
Java が 15,969 件で突出しています。2 位の AWS(8,787 件)の 1.8 倍です。 SES 案件の中心は依然として業務システムの開発・保守だということが数字に出ています。
なお案件の必須スキルには「コミュニケーション能力」(3,456 件)のような 技術以外の項目も混ざります。ランキングからは除いていますが、Windows や Oracle より上位に来る程度には書かれています。
要員側で多いスキル
| 順位 | スキル | 要員件数 |
|---|---|---|
| 1 | JavaScript | 71,955 |
| 2 | Java | 66,967 |
| 3 | AWS | 56,309 |
| 4 | Linux | 55,511 |
| 5 | MySQL | 54,507 |
| 6 | Windows | 50,135 |
| 7 | Oracle | 47,779 |
| 8 | HTML | 46,599 |
| 9 | SQL | 44,635 |
| 10 | PHP | 43,183 |
JavaScript が 71,955 件で最多ですが、案件側では 6,312 件と 6 位です。 この差が需給比 11.4 倍として現れています。
この数字の使い方
営業の立場から
- 需給が締まっているスキルの要員は、提案が通りやすい。 Java・SQL・Python を持つ要員は、案件を探す手間が相対的に小さいはずです
- 需給が緩いスキルしか書かれていない要員は、スキルシートの書き方を見直す余地がある。 HTML・CSS・MySQL しか並んでいないスキルシートは、差別化要素が見えていない可能性があります
エンジニアの立場から
- 需給比の低いスキルを持っていることは、単価交渉の材料になります
- ただし経験年数だけでは単価は決まりません。 10年以上の層でも25%と75%で25万円の開きがあります (単価相場の記事)
この記事について
Qasica は、メールや LINE で届く案件・要員の情報を自動でデータベース化する SES 営業向けのツールです。この記事の数字はそこに蓄積されたデータから集計しました。 自社に届いている情報でも同じ集計ができます。
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