地域別のSES需給|関東は案件超過、地方は要員超過という非対称
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- Qasica 編集部
案件と要員を地域別に突き合わせると、関東・関西と地方で需給の向きが逆になります。 流通している案件 195,216 件・要員 174,774 件のうち、 地域の記載があるものを集計しました。
結論|関東と地方で向きが逆
- 関東・関西:案件が要員を上回る(案件のほうが多い)
- 九州・北海道・中部:要員が案件を大きく上回る
とくに九州は案件 1 件に対して要員 5.4 人で、 地域内だけでは需給が成立していません。
地域別の案件数と要員数
| 地域 | 案件 | 要員 | 要員÷案件 | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| 関東 | 158,485 | 133,439 | 0.8 | 案件超過 |
| 関西 | 25,596 | 19,093 | 0.7 | 案件超過 |
| 中部 | 2,546 | 6,161 | 2.4 | 要員超過 |
| 九州 | 1,231 | 6,653 | 5.4 | 要員超過 |
| 東北 | 698 | 1,354 | 1.9 | ほぼ均衡 |
| 中国 | 502 | 1,274 | 2.5 | 要員超過 |
| 北海道 | 438 | 2,109 | 4.8 | 要員超過 |
案件の 81.2% が関東に集中しています(158,485 / 195,216)。 要員も関東が 76.3% を占めますが、案件ほどは偏っていません。この差が地方の要員超過になります。
地域別の単価
| 地域 | 件数 | 中央値 |
|---|---|---|
| 関東 | 130,994 | 70万円 |
| 関西 | 18,607 | 63万円 |
| 九州 | 6,601 | 65万円 |
| 中部 | 6,070 | 65万円 |
| 北海道 | 2,094 | 70万円 |
| 東北 | 1,344 | 60万円 |
| 中国 | 1,226 | 55.5万円 |
関東 70 万円に対し関西 63 万円で、7 万円の差があります。 北海道が関東と並んで 70 万円ですが、件数が 2,094 件と少なく、 リモート前提の案件が混ざっている可能性があります。
なぜ非対称が生まれるか
- 発注元が首都圏に集中している — 大規模なシステム投資を行う企業の本社機能が関東に偏っています
- 要員は地元に居続ける — 案件ほどには移動しないため、地方に要員が残ります
- フルリモート案件が足りない — 地方の要員が関東の案件に入るにはフルリモートが前提ですが、 それは案件全体の 12.5% にとどまります (リモート比率の記事)
つまり地方の要員超過は、フルリモート案件の少なさとセットで見る必要があります。 リモートが増えれば緩和される性質の偏りです。
この数字の使い方
- 地方に要員を抱えているなら、フルリモート案件の開拓が直接効く。 地域内の案件だけを見ていると、九州では 5.4 人に 1 件しかありません
- 関東の案件に地方の要員を当てるなら、勤務形態が最初の足切り。 スキルが合っていても、常駐条件なら成立しません
- 単価差を理解しておく。関西の要員を関東の案件に当てる場合、 単価の水準が変わります
集計日 2026年9月19日。地域の記載がない案件・要員は集計外です。 「全国」と記載された案件(4,733 件)は特定地域に割り当てられないため除いています。 単価は 20〜200 万円の範囲に限定しました。
参考にした公的統計・法令
本文の数字のうち、公的統計と比較できるものは下記を参照しています。 リンク先はいずれも発行元の原典です。
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)参考統計表」
- 情報処理・通信技術者の有効求人倍率 1.39(職業計 1.10)
- 前年同月差 −0.22ポイント
ハローワークの求人・求職が母数。SES の取引は基本的に載らない
- 経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」
- 2030年のIT人材の需給ギャップ 中位45万人(高位79万人・低位16万人)
- 2018年時点のギャップ 22万人
2019年時点の推計。「2030年に79万人不足」はこの高位シナリオの数字
この記事について
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関連記事:リモート比率 / スキル需給ランキング / 単価相場【2026年版】
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