営業・実務

営業はスキルシートのどこを見ているか|読み手側の視点

#スキルシート#実務#実データ
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執筆
Qasica 編集部

スキルシートの書き方の記事は多いのに、受け取る側が何を見ているかを 書いたものはあまりありません。営業は1日に何十件と受け取るので、 全文を読むことはありません。どこを見て何を判断しているかを書きます。

見る順番

最初の30秒で見るのは次の5つです。案件に当てられるかを判定するためです。

  1. 実務経験年数 — 案件の要求年数を満たすか
  2. 使用技術 — 必須スキルと合うか。案件の必須スキルは中央値3個
  3. 担当工程 — 上流から入れるか、製造・テストのみか
  4. 役割 — SEとPGは単価が同じだが、PMO以上は水準が変わる
  5. 稼働可能日 — 案件の開始時期に間に合うか

この5つが揃っていれば、その場で案件に当てられます。 欠けていると確認の往復が発生し、そのあいだに他の候補で決まります。

スキルシートがあると何が変わるか

要員 174,776 件のうち、スキルシートが添付されているのは 72.1%(126,012件)。 添付の有無で、判断材料の揃い方が変わります。

項目シートあり本文のみ
件数126,01248,764
経験年数の記載85.0%73.4%
役割の記載96.9%89.3%
工程の記載61.4%57.4%
スキルの平均個数16.316.9

注目すべきはスキルの個数はほとんど変わらないのに、 経験年数と役割の記載率が大きく違うことです。 本文だけの提案では、スキルは並んでいても4人に1人は経験年数が分からない状態になります。

集計日 2026年9月22日/n = 174,776(削除済みを除く)。この数字で分からないこと:因果は特定できません。 スキルシートを付ける提案元が、もともと情報を丁寧に書く傾向がある可能性があります。

実際に見ている箇所

職務経歴の「担当工程」の列

案件が要件定義から求めているのか、テストの人員補充なのかで当てる要員が変わります。 「開発」とだけ書かれていると、どこから入れるか分からず判断できません。

直近2〜3案件の技術

10年前に触った技術は現役とみなされません。 古い順に並んでいるシートではいちばん下を先に見ます

案件の期間の長さ

3か月で現場が変わり続けているシートは、理由を聞かれます。 プロジェクトの終了に伴うものなら、その旨を備考に書いておくと質問が減ります。

スキルの習熟度

技術名だけが羅列されていると、触ったことがあるだけなのか、 一人で完結できるのかが分かりません。 A〜E のような段階があると判断できます (テンプレートを配布しています)。

読み飛ばされる部分

  • 10行を超える自己PR — 60字×5項目までが読まれる目安です
  • 案件の業務内容の長文 — 何をしたかより、どの工程を担当したかが見られます
  • 資格の羅列 — 案件の必須要件に入っていなければ判断に使われません
  • 使用ツールの網羅 — Excel や Word は差になりません

足りないときに聞くこと

確認が必要なときは1通にまとめます。1項目ずつ聞くと往復が増えます。

ご提案ありがとうございます。案件へのご相談にあたり、下記を確認させてください。

・実務経験年数(通算)
・直近案件で担当された工程
・稼働可能日(目安で構いません)
・勤務形態のご希望(出社頻度の許容範囲)
・ご所属(自社社員 / 協力会社)

よくある質問

スキルシートは何枚くらいが適切ですか?

2〜4枚です。1枚だと経歴が追えず、5枚を超えると読まれません。業務履歴が多い場合は、直近5年を厚く、それ以前を簡潔にまとめてください。

スキルシートが無くても提案できますか?

できますが不利になります。実データでは、スキルシートが添付されている要員は経験年数の記載率が85.0%なのに対し、本文だけの要員は73.4%でした。判断材料が足りないぶん、確認の往復が増えます。

古いスキルシートをそのまま使い回してよいですか?

作成日が古いと、稼働状況も古い情報とみなされます。直近の案件が反映されていないシートは、経歴が止まっているように見えるため不利です。

スキルシートの読み取りを自動化する

Qasica は添付されたスキルシートを自動で読み取り、経験年数・技術・工程・役割を 項目として取り出します。案件の条件と突き合わせて、提案できる組み合わせを残します。

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