単価・市場動向

要員情報はいつまで使えるか|稼働可能日の49%はすでに過去

#要員#再送#実データ
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執筆
Qasica 編集部

案件情報の賞味期限は 1 週間だ、という集計を別の記事で出しました。 では要員はどうか。要員名簿は案件より長く残る一方、書かれている稼働可能日は急速に古くなります。稼働可能日と受信日時がそろう要員 163,041 件で測りました。

結論|要員は案件の2倍の期間、回り続ける

  • 稼働可能日が書かれているのは 93.3%(163,067 / 174,776 件)
  • そのうち 34.3% は「即日」。年月で書かれているのは 63.7%
  • 年月で書かれた要員の 76.9% は、集計時点ですでに過去の月(全体では 49.0%)
  • 受信から 31 日を超えると、過去になっている割合が 50.4% に跳ね上がる
  • 同じ要員が再送されるのは 47.4%。案件の 34.8% より 12.6 ポイント高い
    ※ これは同一内容のまとまり(グループ)単位の割合です。 別の記事で使っている「要員メールの 79.3% が再送」はレコード単位で、 1 グループが 6 通なら 5 通が再送と数えます。分母が違うだけで、どちらも同じ現象を指します。
  • 再送が止まるまでの日数は中央値 7.0 日(案件は約 3 日)
  • 6 通以上届くグループは 18.4%(案件は 7.9%)

要員は決まるまで送られ続けます。長く回っているのは情報が生きているからではなく、決まっていないからです。

集計の条件

集計日 2026年9月22日/n 稼働可能日と受信日時の両方がある要員 163,041 件。 再送の集計は、送信者アドレスと本文ハッシュがそろう 174,385 件を44,175 グループに束ねたものが母数です。除外:status が削除済みのもの、稼働可能日または受信日時が未記載のもの。 「過去/当月/先の月」は 2026年9月を基準に判定しています。この数字で分からないこと:成約情報を持っていないので、稼働可能日が過ぎた要員が「稼働中」なのか「空いたまま」なのかは区別できません。 また、同じ要員が複数の取引先経由で別々に届いた場合は別のレコードとして数えられます (本文が完全一致した場合のみ同じグループになります)。 「2026-07」のように月までしか書かれていない記載が大半のため、日単位の精度はありません。 年月として解釈できなかった 3,200 件(「5月」「4月〜」などの相対表記)は、 過去/未来の判定から除いています。

書かれ方件数割合
「即日」と書かれている55,97034.3%
年月で書かれている103,87163.7%
(うち)集計時点で過去の月79,87649.0%
(うち)集計時点の当月11,1716.9%
(うち)集計時点より先の月12,8247.9%
受信した時点ですでに過去の月13,5778.3%

年月で書かれた 103,871 件のうち、集計時点ですでに過去の月になっているのが 79,876 件、76.9%。 先の月を指しているのは 12,824 件しかありません。

さらに目を引くのが最下段で、受信した時点ですでに過去の月だった要員が 13,577 件あります。 年月記載の 13.1%。届いた瞬間から古い情報です。

そして 34.3% を占める「即日」は、古さが見えません。 「2026-05」と書いてあれば 4 か月前の情報だと分かりますが、 「即日」は 4 か月前に書かれても「即日」のまま表示されます。名簿の中でいちばん危険な書き方です。

受信から何日で古くなるか

受信からの経過日数で区切って、 稼働可能月が過去になっている割合を出しました。

受信からの経過件数過去になっている割合分布
7日以内9,3707137.6%
8〜30日12,7901,1899.3%
31〜90日72,26036,42850.4%
91〜180日68,62141,54660.5%

受信から 30 日以内なら過去になっているのは 1 割弱(7.6% と 9.3%)。 ところが 31 日を超えると 50.4%、 91 日を超えると 60.5% に上がります。

境目は 1 か月です。稼働可能日が「月」単位で書かれる以上、 月をまたいだ瞬間に半分近くが過去になるのは構造的な帰結でもあります。 だからこそ、1 か月を超えた要員情報は、そのまま提案に使えないと考えるべきです。

このデータには受信から 180 日を超える要員が含まれていません。 そのため「半年前の要員がどれだけ古いか」はここでは分かりません。 また、31〜90 日の帯(72,260 件)と 91〜180 日の帯(68,621 件)に 件数が集中しているのは受信時期の分布によるもので、 割合の比較には影響しませんが、件数そのものを流通量として読むことはできません。

同じ要員は何度送られてくるか

送信者アドレスと本文ハッシュが一致するものを同じ要員として束ねました。 案件の集計と同じ方法です。

受信通数グループ数割合分布
1通だけ23,24852.6%
2通5,55812.6%
3通3,5218.0%
4〜5通3,7278.4%
6通以上8,12118.4%

1 通きりは 52.6%。裏を返せば 47.4% は再送されています。 そして 6 通以上が 8,121 グループ、18.4%。 5 人に 1 人近くが、同じ内容で 6 回以上回ってきている計算です。

期間グループ数割合
同じ日のうち2,64712.6%
1〜6日8,00938.3%
7〜13日4,76222.8%
14〜29日4,21220.1%
30日以上1,2976.2%

再送が止まるまでの日数は中央値 7.0 日、 75 パーセンタイルで 14.7 日、90 パーセンタイルで 27.1 日30 日以上回り続けるものも 1,297 グループ(6.2%)あります。

案件の鮮度との違い

指標案件要員
再送される割合34.8%47.4%
6通以上届く割合7.9%18.4%
再送が止まるまでの中央値約3日7.0日
90パーセンタイル14日27.1日
同日中の再送28.7%12.7%

どの指標でも要員のほうが長く、しつこく回ります。 一方で同日中の再送は案件 28.7% に対し要員 12.7% と半分以下。

この差は配信の仕方の違いです。 案件は一斉配信で同じ日に複数社へ流れるため同日の重複が多く、要員は決まるまで日をまたいで送り直される。 「何度も届く」の中身が、案件と要員では別物だということです。

この数字の使い方

1. 提案前に「受信から何日か」を見る

31 日を超えた要員情報は、稼働可能日が過去になっている確率が 5 割を超えます。スキルシートの中身ではなく、届いた日を先に見る。 案件に当てる前の 10 秒で防げる空振りです (面談前に揃えておく情報)。

2. 「即日」は日付に読み替えて保持する

「即日」は 34.3% を占めながら、古さが表示に出ません。受信日を併記しないと、名簿の中で永遠に新鮮なまま居座ります。 運用としては、即日を受信日として記録し、 経過日数で並べ替えられるようにしておく必要があります。

3. 6 通以上来ている要員は、条件を疑う

6 通以上届いているのは 8,121 グループ。複数社が回しても決まっていない要員です。 単価・勤務地・商流のどれが引っかかっているのかを確認してから動かないと、 同じ足切りをもう一度踏みます (SES営業のKPI設計)。

よくある質問

稼働可能日が過去の月になっている要員は、もう稼働していますか?

このデータからは分かりません。過去の月になっている要員が79,876件ありますが、これには「まだ決まらず空いたまま」と「決まって稼働中だが情報が更新されていない」の両方が含まれます。成約情報はこのデータに含まれていないので区別できません。確実に言えるのは、稼働可能日が過去になっている時点でその情報は更新されていない、ということだけです。

「即日」はいつの即日ですか?

書かれた時点の即日です。34.3%の要員が「即日」と書いていますが、これは受信日基準の相対表現なので、受信から時間が経つほど意味が不確かになります。年月で書かれていれば古さが見えるのに対し、「即日」は古くなっても見た目が変わらない。要員名簿の中で最も古さが見えにくい書き方です。

要員のほうが案件より長く回るのはなぜですか?

要員は稼働先が決まるまで送り続けられるためです。案件は募集が終われば止まりますが、要員は複数の取引先に並行して紹介され、決まるまで同じ内容が回ります。実際、6通以上届いたグループは要員が18.4%に対し案件は7.9%で、2倍以上の開きがあります。長く回っているのは情報が新しいからではなく、決まっていないからです。

古い要員情報を名簿から外す

Qasica は要員メールの受信日時を必ず保持し、同一内容の再送を1件にまとめて 「何通目か・最後に届いたのはいつか」を残します。 稼働可能日は書かれたまま保存したうえで、 受信からの経過日数と合わせて表示するため、 「即日と書かれた 3 か月前の要員」を新着と取り違えずに済みます。

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