仕組みと運用

メールの案件・要員情報を自動でデータベース化する仕組み

#プロダクト#自動化
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執筆
Qasica 編集部

SES 営業の時間の多くは、届いたメールを読んで手元の情報と突き合わせる作業に使われます。 案件の 43.8% は 9〜11 時の 3 時間に集中して届くので、朝にまとめて処理することになります (SES営業の1日)。

この記事では、Qasica がそのメールをどう処理しているかを、実装のとおりに説明します。できないことも書きます。

取り込みの流れ

段階やっていること
1. 受信登録した取り込み元(メール転送 / LINE)から届く
2. 分類案件 / 要員 / その他 に振り分ける
3. 抽出本文と添付から条件を構造化する
4. 重複判定同一送信者からの再送に印を付ける
5. 突き合わせ案件と要員のマッチング候補を出す

取り込み元の登録

取り込み元は 2 種類あります。

  • メール — ユーザーごとに受信用アドレスが発行されます。 普段使っているメールボックスから自動転送を設定してください。 既存のメールアドレスや受信環境は変わりません
  • LINE — テナントに 1 つ、LINE Bot 連携を設定します。 LINE グループに届く案件・要員情報を取り込みます

メールの取り込み元には転送元メールアドレスを登録できます。 登録すると、そのアドレスから転送されたものだけを受け付けます。 登録しない場合はすべての送信元を受け入れます。

案件か要員かの判定

2 段階で判定します。

  1. ルールによる判定 — 件名・本文・送信元ドメインから、 案件 / 要員 / その他(非SES)に振り分けます。 請求書・契約書・セミナー案内・アラートメールなどはここで除きます
  2. LLM による再判定 — ルールで判定が割れたもの、 どちらの特徴も持つものだけを LLM に回します。 全体の数%だけが対象で、残りはルールで確定します

判定できなかったものは捨てずに未分類のキューに入り、管理画面から手動で振り分けられます。自動で捨てないのは、分類の誤りで案件を失うほうが痛いためです。

条件の構造化

本文から、単価・商流・勤務形態・契約形態・地域・必須スキル・工程・役割・開始時期などを 項目として取り出します。ここが自動化の本体です。

重要なのは、書かれていない項目を「記載なし」として明示することです。 実データでは契約形態が 57.4%、商流が 75.4% しか書かれていません (案件メールの読み方)。 推測で埋めると、確認すべきことが見えなくなります。

添付とスキルシート

次の形式の添付を扱えます。

  • PDF
  • Excel(.xls / .xlsx)
  • Word(.doc / .docx)
  • PowerPoint(.ppt / .pptx)
  • 画像(PNG / JPEG / GIF / WebP)
  • テキスト・CSV

スキルシートは添付として届くことが多いので、本文だけでなく添付も読み取ります。 Google スプレッドシートのように本文にリンクだけが貼られている場合も、 リンク先を取得して読み取ります。

再送の扱い

同一送信者から短期間に届いた、ほぼ同じ内容のメールには再送の印を付けます。届く案件メールの 61.3%、要員メールの 79.3% が再送です。

件数をそのまま数えると実態の 2.5 倍になるため、 重複を除いた数で見られるようにしています。KPI をここで間違えると、 処理量が増えただけなのに成果が出ているように見えます (SES営業のKPI設計)。

できないこと

誠実に書いておきます。

  • 書かれていない情報は作れません — 単価が書かれていない案件の単価は分かりません。「記載なし」と出るだけです
  • 抽出は完璧ではありません — 表記の揺れや独特なレイアウトでは取りこぼしが出ます。 画面上で修正でき、修正した値が正になります
  • 成約するかどうかは判定できません — 条件が合うかまでで、決まるかどうかは別の話です
  • 勤怠・給与・請求は扱いません — 契約が決まった後の管理は範囲外です (人材派遣管理システムの選び方

よくある質問

既存のメールアドレスを変えずに使えますか?

はい。自動転送の設定だけで使えます。Qasica 側で発行される受信用アドレスに転送してください。メールソフトやGmailの転送設定で完結し、既存の受信環境は変わりません。

関係のないメールまで取り込まれませんか?

まずルールで案件・要員・その他に分類し、判定が割れたものだけをLLMで再判定します。非SES(請求書・お知らせ・セミナー案内など)は取り込まず、未分類のキューに入ります。誤判定は管理画面から手動で振り分けられます。

転送元を限定できますか?

できます。取り込み元に転送元メールアドレスを登録すると、そのアドレスからの転送だけを受け付けます。登録しない場合は従来どおりすべての送信元を受け入れます。

同じ案件が何度も送られてきた場合はどうなりますか?

再送として印を付けます。実データでは届く案件メールの61.3%、要員メールの79.3%が再送でした。件数をそのまま数えると実態の2.5倍になるため、重複を除いた数で見られるようにしています。

導入について

転送設定だけで始められます。既存のメール環境を変える必要はありません。

関連記事:マッチングの判定ロジック / データの取り扱い

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