単価・市場動向

面談回数の実態|58.5%は1回、単価との関係はなかった

#案件#面談#実データ
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執筆
Qasica 編集部

「面談2回」と書かれていると身構えますが、実際にはどれくらいの案件がそうなのか。 案件14.6万件の面談回数を集計しました。 結果として、面談回数から読み取れることは思ったより少ないというのが正直なところです。何が分かって何が分からなかったかを書きます。

結論|58.5%が1回、3回はほぼ無い

  • 面談回数の記載がある案件は 74.8%(146,011件)
  • 1回 58.5%、2回 40.9%。この2つで99.3%を占める
  • 3回は 0.6%(908件)、面談なしは 72件
  • 単価中央値は 1回も2回も 70万円で同じ
  • 差が出たのは勤務形態(フルリモート 67.7% が1回)と地域(中部 43.2%〜関西 68.5%)

面談回数の分布

面談回数件数割合分布
1回85,37858.5%
2回59,65140.9%
3回9080.6%
0回(面談なし)720.05%

集計日 2026年9月22日/案件 195,223 件(status が削除済みのものを除く)のうち、 面談回数が抽出できた 146,011 件(74.8%)が対象。 記載のない 49,212 件(25.2%)は除外しています。この数字で分からないこと:実際に何回面談したか (これは案件メールに書かれた予定回数です。1回と書かれていても現場判断で2回目が入ることがあります)、 決着率(何回で決まったかは追えていません)、 再送の除外(同じ案件が複数回数えられています)。

1回と2回でほぼ二分され、3回以上はほぼ存在しません。面談回数は実質的に「1回か2回か」の二択です。

単価との関係は無かった

面談回数件数単価中央値
1回58,63770万円
2回42,50170万円
3回66865万円

1回 70万円、2回 70万円。差はありません。「高い案件ほど選考が厳しい(=面談が多い)」という直感は、 少なくとも単価の中央値では確認できませんでした。

3回だけ 65万円と低く出ていますが n=668 です。 面談を重ねる案件が高単価だという関係は、このデータには見当たりません。 単価がどこで決まるかは、技術スタックと役割のほうが説明力があります (技術スタック別のSES単価 / 工程と役割で単価はどう変わるか)。

商流との関係も薄い

面談回数件数「貴社まで」の割合
1回65,56596.9%
2回47,93594.5%

廃止済みの区分「直」は集計から除外しています(v9.2 で使われなくなった値で、 古いデータにのみ残っているため、現在の商流分布を表しません)。

1回 96.9%、2回 94.5%。2.4ポイントの差しかありません。「商流が深い案件ほど面談が増える」という仮説も、この差では言えません。 そもそも商流条件が書かれた案件の92.8%は「貴社まで」なので、 この切り口では差がつきにくいという事情もあります (商流とは)。

差が出たのは勤務形態

勤務形態件数1回の割合
フルリモート16,79067.7%
リモート可53,32258.5%
常駐57,05555.8%
ハイブリッド10,78953.6%

フルリモート 67.7% に対して、ハイブリッド 53.6%。14.1ポイントの差です。 オンライン面談で完結する案件は1回で終わり、 出社が絡む案件は「顔を見てから」で2回になる、という構図が素直に読めます。

常駐が 55.8% でハイブリッドより高いのは意外な並びですが、 常駐案件は現場が決まっていて選考プロセスも固定されていることが多く、 ハイブリッドのほうが「まずオンラインで、次に現場で」という 2段構えになりやすいのかもしれません。ここは推測です。

地域差のほうが大きい

地域件数1回の割合
関東119,06856.7%
関西19,80168.5%
全国3,75963.9%
中部1,46643.2%
九州48160.3%
東北43072.3%
中国(参考値)35575.2%
北海道(参考値)30578%

関東 56.7%、関西 68.5%。11.8ポイントの差があります。 案件量が十分ある2地域どうしの比較なので、これは実態と見てよい差です。 関西の案件は1回で決まる割合が明確に高い。

中部が 43.2%(n=1,466)と低いのも目を引きますが、 件数が関東の80分の1なので、特定の発注元の影響を受けやすい数字です。 中国 75.2%、北海道 78.0% はさらに件数が少ないため参考値としてください。

この数字の使い方

1. 「1回で決まる」前提で準備する

58.5%が1回です。2回目で挽回する機会は、半分以上の案件には無い。 スキルシートの粒度と、聞かれる項目の準備がそのまま結果になります (面談前に揃えておく情報)。

2. 面談回数を単価の判断材料にしない

1回も2回も中央値70万円。「面談2回だから良い案件」とは言えません。優先順位は面談回数ではなく、単価・商流・開始時期で決めるべきです。

3. フルリモート案件は日程調整が1回で済む

フルリモートは 67.7% が1回。日程調整の工数がそのまま3分の2になります。 案件を並べるときに勤務形態を見ておくと、 その週にかかる調整の量が読めます (SES案件のリモート比率)。

よくある質問

面談が2回ある案件は決まりにくいですか?

このデータでは決着率までは追えません。分かるのは、2回と書かれた案件が40.9%あり、単価中央値は1回と同じ70万円だということです。ただし面談が2回あれば日程調整が2回発生し、そのあいだに他社が決めるリスクは構造的に上がります。

面談回数はどれくらいの案件に書かれていますか?

74.8%(146,011件)です。単価(77.9%)とほぼ同じ記載率で、契約形態(57.4%)よりは書かれています。残り25.2%は記載がないため、この集計には入っていません。

3回面談の案件はどんな案件ですか?

908件(0.6%)しかありません。単価中央値は65万円で、1回・2回の70万円より低いという結果でした。ただしn=668の集計なので、傾向として断定するには小さい数字です。少なくとも「面談を重ねる案件ほど高単価」という関係は見られませんでした。

面談回数まで含めて案件を並べる

Qasica は案件メールから面談回数・勤務形態・単価・商流をまとめて抜き出します。 「面談1回・フルリモート・翌月開始」のような条件で案件を並べれば、 今週の調整負荷まで見通したうえで優先順位を決められます。

関連記事:面談前に揃えておく情報 / 案件はいつ始まるか / SES案件のリモート比率

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